無題
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葉桜や通勤の坂きつけれど
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東風吹くや子らそれぞれの日曜日
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田楽や一期一会に酌みかはし
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プラネタリウム出て銀座に風光る
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楔形文字の恋文春砂漠
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神牛の緋の前垂れや梅一花
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縦列に繋がれ目刺し空仰ぎ
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町の医の父さんに閑あり藤の椅子
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羅や子に伝はりし腕ほくろ
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途切れつつ神楽坂ゆく阿波踊り
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子の恋にわが言むなし葛の花
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薄雪や下鴨参道露店組む
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山行きて水もらふ寺曼珠沙華
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工場と工場の間に桃の花
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馬車道に友と揃ひの夏帽子
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春一番衣まとひつく女坂
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新雪を踏み行く罪を犯すごと
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底冷えや牧師は愛を解いてをり
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刈り残る田の水光る小六月
- 甘露煮の無花果深き鉢のなか
- あららぎを風除けにして茂吉の碑
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秋桜終活ノート買ひにけり
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山伏ののけ反り打つや除夜の鐘